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さようなら、私の本よ!
サヨウナラワタシノホンヨ
- 著: 大江 健三郎

国際的な作家である長江古義人と建築家の繁。この「おかしな二人組」は幼い頃から因縁があり、時を経て病院のベッドで再会を果たす。老人の愚行としてテロを画策する繁に巻き込まれていく古義人は、組織の青年達と精神の触れあいを深めながらも、「小さな老人(ゲロンチョン)」の家に軟禁されるのであった。二人の行き着く先には。
大江健三郎流テロリズムとは?
国際的な作家である古義人と建築家の繁。この「おかしな2人組」は幼い頃から因縁があり、時を経て病院のベッドで再会を果たす。老人の愚行としてテロを画策する繁に巻き込まれていく古義人は、組織の青年達と精神の触れあいを深めながらも、「小さな老人(ゲロンチョン)」の家に軟禁されるのであった。2人の行き着く先には。
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目次
第一部 むしろ老人の愚行が聞きたい
序章 見よ、かれらは帰ってくる
第一章 「小さな老人」の家
第二章 エリオットの読み方
第三章 ミシマ問題に戻る
第四章 ヴィデオカメラに挑発されて
第二部 死んだ人たちの伝達は火をもって
第五章 あいまいな軟禁
第六章 ミシマ=フォン・ゾーン計画
第七章 犬と狼の間
第八章 ロバンソン小説
第九章 突然の尻すぼみ(一)
第十章 突然の尻すぼみ(二)
第三部 われわれは静かに静かに動き始めなければならない
第十一章 「破壊する」教育
第十二章 おかしなところが優位に立つ
第十三章 「小さな老人」の家が爆破される
第十四章 「おかしな二人組」の合作
終章 「徴候」
文庫版のために
書誌情報
紙版
発売日
2009年02月13日
ISBN
9784062762724
判型
A6
価格
定価:901円(本体819円)
ページ数
528ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2014年11月28日
JDCN
0627627200100011000V
初出
『群像』2005年1月号、6月号、8月号。2005年9月に小社より刊行。