猫間地獄のわらべ歌

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猫間地獄のわらべ歌

ネコマジゴクノワラベウタ

講談社文庫

江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方(あいしょういずみのかた)。閉ざされた書物蔵で御広敷番(おひろしきばん)が絶命した。不祥事をおそれた和泉ノ方は“密室破り”を我らに命じる。一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼いている国許(くにもと)では、ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ……!? 大胆不敵なミステリ時代小説、ここに誕生!<文庫書下ろし> (講談社文庫)


お江戸で、密室。館ものに、見立て殺人!

驚天動地の王道推理!
ミステリファンもご注目を!
時代小説の暴れん坊・幡大介、講談社文庫に初登場。

驚愕のラストに、開いた口がふさがらない!

時は天保。海の向こうのエゲレスでは、『モルグ街の殺人』とやらが書かれる五十年も前。
花のお江戸の猫間藩下屋敷は、上へ下への大騒ぎ。お書物蔵で藩士が腹切って死んだという。不祥事発覚→失脚をおそれた藩主の愛妾和泉ノ方は、外部犯による他殺をでっち上げよ、と命じる始末。留め金の掛かった蔵は、誰も入れぬ“密室”であった。
銀山で潤うのはお偉方と商人ばかり、大半は飢える寸前の猫間藩。国許(くにもと)の城下では、次々起こる惨殺事件を暗示するかのように、ぶきみなわらべ歌が流行(はや)っていた。
……頼りなげな目付役所の若侍、静馬との“推理”は、お先真っ暗のこの藩を救うのか?


Ⓒdaisuke ban

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書誌情報

紙版

発売日

2012年07月13日

ISBN

9784062773133

判型

A6

価格

定価:765円(本体695円)

ページ数

448ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2012年09月21日

JDCN

0627731300100011000W

著者紹介

著: 幡 大介(バン ダイスケ)

1968年栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒。テレビ局嘱託職員、CM制作会社などを経て、文筆業に。2008年、『天下御免の信十郎』(二見時代小説文庫)でデビュー。腹の底から笑える、スケールの大きい作風で頭角をあらわす。「大富豪同心」(双葉文庫)、「独活の丙内密命録」(竹書房時代文庫)、「関八州御用狩り」(ベスト時代文庫)などのシリーズがある。お江戸が舞台の本格ミステリに挑んだ、前代未聞の野心作『猫間地獄のわらべ歌』を引っさげ、講談社文庫に初登場。

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