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北緯14度 セネガルでの2ヵ月
ホクイジュウヨンドセネガルデノニカゲツ
- 著: 絲山 秋子

30年も思い続けた打楽器奏者ドゥドゥ・ンジャエ・ローズの故郷である西アフリカのセネガルへ――。貧しいけれども食べ物が美味しく、笑顔が絶えない。会った人のことを忘れないというセネガルの人々と、子供のようなフランス語で交わりながら、自分を見つめ直し、心と言葉について考え続けた紀行エッセイ。(講談社文庫)
太鼓のリズムは、文字なんかより直接心に響く。
『そしてもう私は誰でもなくなっていた。
二つの黒い目とどきどきする心臓、それだけだった。
これがセネガルだ、と思った。強く思った。』
日本からはるかに遠いアフリカ大陸の西端・セネガルへの魂の旅!
30年も思い続けた打楽器奏者ドゥドゥ・ンジャエ・ローズの故郷である西アフリカのセネガルへ――。貧しいけれども食べ物が美味しく、笑顔が絶えない。会った人のことを忘れないというセネガルの人々と、子供のようなフランス語で交わりながら、自分を見つめ直し、心と言葉について考え続けた紀行エッセイ。
書誌情報
紙版
発売日
2013年04月12日
ISBN
9784062775113
判型
A6
価格
定価:765円(本体695円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文庫
初出
講談社創業100周年記念書き下ろし作品として、2008年11月に単行本として小社より刊行されたもの。
著者紹介
1966年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メーカーに入社、営業職として福岡、名古屋、高崎などに赴任。2001年退職。'03年に「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、'04年に「袋小路の男」で川端康成文学賞、'05年に『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、'06年に「沖で待つ」で芥川賞をそれぞれ受賞。他の著書に『逃亡くそたわけ』『エスケイプ/アブセント』『ダーティ・ワーク』『ばかもの』『妻の超然』『末裔』『不愉快な本の続編』、エッセイ集『北緯14度』『絲的メイソウ』『絲的炊事紀 豚キムチにジンクスはあるのか』『絲的サバイバル』などがある。