大人のAD/HD

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大人のAD/HD

オトナノエーディーエイチディーチュウイケツジョタドウセイショウガイ

こころライブラリー

不思議な「心」のメカニズムが一目でわかる
《講談社 こころライブラリーイラスト版》

仕事でミスを重ねる、衝動買いが止まらない……。
その問題の原因はAD/HDの行動特性にあるのでは?
生きづらさに悩む当事者の現状、苦しみを理解できる一冊。
日常生活で役立つヒントや支援法も紹介する。

(第1章より)
かつて、AD/HDは子どもに特有の行動特徴だと思われていました。しかし最近では、多くの大人がAD/HDの特性に悩み、仕事上や生活上の困難を抱えていることがわかってきています。
AD/HDの特性の一部は、大人になっても残ります。その現状を、当事者たちの苦しさを、どうか理解してください。

【本書のおもな構成】
《第1章 大人になってもAD/HDは残る》
子ども/多動性・衝動性・不注意に悩む
大人/多動性は弱まり、不注意が際立つ
大人/「片付けられない」のは男性も同じ
大人/女性は多動がみられない人が多い
【事例1】診断を受け、生活が安定したAさん

《第2章 いつも不注意な自分が嫌になる》
仕事の悩み/忘れ物が多く、周囲に申し訳ない
仕事の悩み/上司に意見して、あとで悔やむ
【事例2】転職で不注意を克服したBさん
生活の悩み/家事を効率よくできず、疲れる
【事例3】道具を使って家事をこなすCさん

《第3章 ミスに疲れて、生きる意欲を失う》
関連する障害/ほかの発達障害が併存しやすい
二次障害/うつ病や不安障害などを発症する
【事例4】うつ病をきっかけに特性を知ったDさん

《第4章 互いにねぎらい、赦し合っていく》
田中先生に聞く/大人のAD/HD相談先リスト
【事例5】地域ネットワークで支えを得たEさん
連携/家族やパートナーに伝えたいこと
連携/学校や勤務先への報告は必要か

《第5章 治療法は日々、変化している》
田中先生に聞く/どのような治療が受けられるのか
受診/発達障害の専門医は、多くない
治療/基本は、暮らし方と生活環境を見直すこと
治療/2007年に大きく変わった薬物療法


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目次

田中先生からのメッセージ
《第1章 大人になってもAD/HDは残る》 
【子ども】多動性・衝動性・不注意に悩む/ 脳機能不全や生活環境が要因に
【大人】多動性は弱まり、不注意が際だつ/ 「片付けられない」のは男性も同じ/ 女性は多動がみられない人が多い/ AD/HDは治療を受ければ治るのか
【事例1】診断を受け、生活が安定したAさん
《第2章 いつも不注意な自分が嫌になる》
【仕事の悩み】用事を先送りにするくせに悩む/ 忘れ物が多く、周囲に申し訳ない/ 上司に意見して、あとで悔やむ 
【生活の悩み】家事を効率よくできず、疲れる/ 人より事故が多く、不安がつきない/ 衝動買いが止まらず、困っている/ 家族や友人との言い争いがつらい
【事例2】転職で不注意を克服したBさん
【事例3】道具を使って家事をこなすCさん
《第3章 ミスに疲れて、生きる意識を失う》 
【関連する障害】診断名はひとつの基準にすぎない/ ほかの発達障害が併発しやすい
【二次障害】劣等感や挫折感を抱きやすい/ うつ病や不安障害などを発症する/ 行為障害へと続く「DBDマーチ」/ 不眠やアルコール依存で生活が乱れる
【事例4】うつ病をきっかけに特性を知ったDさん
《第4章 互いにねぎらい、赦し合っていく》 
【田中先生に聞く】悩んだら、誰に相談すればよいのか/ 大人のAD/HD相談先リスト 
【連携】一人ひとりが、追いつめられている/ 地域で赦し合う関係を築いていく/ 医療のみに頼らず、生活の質の改善を/ 家族やパートナーに伝えたいこと/ 学校や勤務先への報告は必要か
【連携を通じて】「セルフ・エスティーム」(自尊心)を育む/ ひらめきや集中力などの長所に気づく
【事例5】地域ネットワークで支えを得たEさん 
《第5章 治療法は日々、変化している》
【田中先生に聞く】どのような治療が受けられるのか
【受診】発達障害の専門医は、多くはない
【治療】基本は、暮らし方と生活環境を見直すこと/ 2007年に大きく変わった薬物療法/ 専門家もまだ、対応を模索している

書誌情報

紙版

発売日

2009年05月26日

ISBN

9784062789592

判型

B20取

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

102ページ

シリーズ

こころライブラリーイラスト版

著者紹介

監: 田中 康雄(タナカ ヤスオ)

1958年、栃木県生まれ。こころとそだちのクリニックむすびめ院長。1983年に獨協医科大学医学部を卒業、旭川医科大学、北海道立緑ヶ丘病院、国立精神・神経センター、北海道大学などをへて2012年にクリニックを開き、院長に。専門は地域臨床精神医学。他職種の専門家たちと連携をとり、発達障害や虐待などに苦しむ児童・青年の臨床にあたっている。

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