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アンネのバラ 40年間つないできた平和のバトン
アンネノバラ40ネンカンツナイデキタヘイワノバトン
- 写真・文: 國森 康弘
東京都杉並区にある高井戸中学校には、40年間咲き続けるバラがあります。
校門から昇降口まで、生徒の登下校を見守るようにして咲くそのバラは、アンネの遺志を継いで平和活動に取り組んだ父のオットー・フランクから贈られたもので、名前を「アンネの形見」(Souvenir de Annefrank)といいます。
40年前、国語の授業でアンネ・フランクのことを知った生徒たちは、アンネ・フランクへの手紙をまとめた文集を作る過程で、バラの存在を知り、自分たちの手でバラを育てたいとオットー・フランクに手紙を書き、10本の苗をもらいます。以来、アンネのバラは、平和のシンボルとして、さまざまな人の手で守られてきました。
10年前、「アンネのバラ委員会」がつくられ、毎日の水やりや平和学習などを通して、アンネのバラを守り、平和への思いを育んでいます。
生徒たちがアンネのバラと関わることで成長していく姿を、『恋ちゃんはじめての看取り―おおばあちゃんの死と向きあう』に始まる「みとりびと」シリーズの写真家・國森康弘さんが、一年かけて取材し、撮影しました。
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書誌情報
紙版
発売日
2015年05月15日
ISBN
9784062870115
判型
A12取
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
48ページ
シリーズ
世の中への扉
著者紹介
写真・文: 國森 康弘(クニモリ ヤスヒロ)
写真家、ジャーナリスト。1974年生まれ。京都大学経済学研究科修士課程修了、神戸新聞社記者を経てイラク戦争を機に独立。イラク、ソマリア、スーダン、ウガンダ、ブルキナファソ、カンボジアなどの紛争地や経済貧困地域を回り、国内では、戦争体験者や野宿労働者、東日本大震災被災者の取材を重ねてきた。近年は「命の有限性と継承性」をテーマに看取りの現場などを取材している。第22回けんぶち絵本の里大賞、2011年度上野彦馬賞、ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト2009年日本版優秀賞など受賞。著書に、『いのちつぐ「みとりびと」』第1集、第2集(農文協)、『家族を看取る』(平凡社)、『証言 沖縄戦の日本兵』(岩波書店)、『3・11 メルトダウン』(凱風社、共著)、『TSUNAMI3・11:東日本大震災記録写真集』(第三書館、共著)、『子ども・平和・未来21世紀の紛争』(岩崎書店、共著全5巻)などがある。www.kunimorifoto.net/