
マイページに作品情報をお届け!
死の淵より
シノフチヨリ
- 著: 高見 順

つめたい煉瓦の上に/蔦がのびる/夜の底に/時間が重くつもり/死者の爪がのびる(「死者の爪」)。死と対峙し、死を凝視し、怖れ、反撥し、闘い、絶望の只中で叫ぶ、不屈強靱な作家魂。醜く美しく混沌として、生を結晶させ一瞬に昇華させる。“最後の文士”と謳われた高見順が、食道癌の手術前後病床で記した絶唱63篇。野間文芸賞受賞作。
食道がんに冒され死に直面しながら、自らの生を透徹した眼差しで見つめ、文学的営為の限りを尽くし至高の韻文へと昇華させた、絶唱。
野間文芸賞受賞。
※本書は、1993年2月刊、講談社文芸文庫『死の淵より』を底本としました。
オンライン書店で購入する
目次
死の淵より
「死の淵より」拾遺
「わが埋葬」以後
書誌情報
紙版
発売日
2013年01月11日
ISBN
9784062901857
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2015年09月11日
JDCN
0629018500100011000D
初出
1993年2月刊、講談社文芸文庫「死の淵より」を底本としたもの。