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狂い凧
クルイダコ
- 著: 梅崎 春生

虚無とアイロニーをまとい、人生の不条理を見つめ続けた異色の戦後派作家、梅崎春生。『桜島』『日の果て』で戦時の極限下における心象を、『蜆』『ボロ屋の春秋』で市井にひそむ人間の本質を描いた著者が、過去の戦争と現在の日常とを
緻密な構成でゆるぎなく繋ぎあげた、晩年の集大成。芸術選奨受賞作。
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書誌情報
紙版
発売日
2013年10月11日
ISBN
9784062902106
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
1967年新潮社刊「梅崎春生全集」第六巻を底本とし、多少ふりがなを加えたもの。
著者紹介
梅崎春生(1915.2.15~1965.7.19) 小説家。福岡県生まれ。東京帝国大学文学部国文科在学中に「風宴」が「早稲田文学」に掲載される。太平洋戦争での軍隊生活を経て、戦後『桜島』を始めとした小説を次々に発表し、第一次戦後派と呼ばれる。、’54年「ボロ家の春秋」で第32回直木賞、「砂時計」で第2回新潮社文学賞、’64年「狂i 凧」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。著書に『日の果て』『ボロ家の春秋』『幻化』他多数がある。