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地獄変相奏鳴曲 第一楽章・第二楽章・第三楽章
ジゴクヘンソウソウメイキョクダイイチガクショウダイニガクショウダイサンガクショウ
- 著: 大西 巨人

第一楽章「白日の序曲」の初稿発表より40年の歳月を経て完成した「連環体長編小説」――全四楽章のうち、旧作の新訂版である第一楽章から第三楽章までを本書に収録。異姓同名の男女の織りなす四つの世界が、それぞれ独立した中篇小説でありながら、重層化され、ひとつの長篇小説となる。十五年戦争から、敗戦・占領下、そして現代にいたる、日本人の精神の変遷とその社会の姿を圧倒的な筆致で描破。
第一楽章「白日の序曲」の初稿発表より40年の歳月を経て
完成した「連環体長編小説」――全四楽章のうち、旧作の
新訂版である第一楽章から第三楽章までを本書に収録。
異姓同名の男女の織りなす四つの世界が、それぞれ独立した
中篇小説でありながら、重層化され、ひとつの長篇小説となる。
十五年戦争から、敗戦・占領下、そして現代にいたる、
日本人の精神の変遷とその社会の姿を圧倒的な筆致で描破。
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目次
地獄変相奏鳴曲
第一楽章 白日の序曲
第二楽章 伝説の黄昏
第三楽章 犠牲の座標
資料
書誌情報
紙版
発売日
2014年06月11日
ISBN
9784062902359
判型
A6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年08月08日
JDCN
0629023500100011000B
初出
第一楽章の初稿「白日の序曲」は『近代文学』1948年12月号、第二楽章の初稿「黄金伝説」(原題)は『新日本文学』1954年1月号、第三楽章の初稿「たたかいの犠牲」(原題)は『新日本文学』1953年4月号にそれぞれ発表された。その後「連環体長篇小説」の構想のもと新訂され、『社会評論』第56号(1986年1月)、第58号(1986年6月)~第62号(1987年4月)、第65号(1987年11月)、第66号(1988年1月)と8回連載された。講談社刊『地獄変相奏鳴曲』(1988年4月)を底本とした。
著者紹介
大西巨人(1919.8.20~2014.3.13) 小説家、評論家。福岡県生まれ。九州帝国大学法学部中退。新聞社勤務の後、招集により対馬要塞砲兵聯隊に入隊。戦後は福岡で「文化展望」の編集に携わり、「近代文学」第二次同人となる。48年、「精神の氷点」「白日の序曲」を発表。52年、上京。以後幅広い執筆活動を展開。長編小説『神聖喜劇』は戦後文学の代表作とされる。『天路の奈落』『運命の賭け』『三位一体の神話』『深淵』『五里霧』など、著書多数。