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地獄変相奏鳴曲 第四楽章
ジゴクヘンソウソウメイキョクダイヨンガクショウ
- 著: 大西 巨人

本第四楽章をもって、〈連環体長篇小説〉『地獄変相奏鳴曲』がついに完結。十五年戦争の時代をくぐり、敗戦・占領下の混乱、そして戦後の激動を生き抜いてきた、一組の老齢に達した夫婦が、周到な準備のもと、何ゆえ「情死」を選びとったのか? 互いに敬愛する男女の仲に根づく〈無神論的・唯物論的にして宗教的〉な境地とはいかなるものか? 日本人の現代および近未来の課題に果敢に挑戦した最終楽章「閉幕の思想」。
本第四楽章をもって、〈連環体長篇小説〉『地獄変相奏鳴曲』がついに完結。
十五年戦争の時代をくぐり、敗戦・占領下の混乱、
そして戦後の激動を生き抜いてきた、一組の老齢に達した夫婦が、
周到な準備のもと、何ゆえ「情死」を選びとったのか?
互いに敬愛する男女の仲に根づく〈無神論的・唯物論的にして宗教的〉な
境地とはいかなるものか? 日本人の現代および近未来の課題に
果敢に挑戦した最終楽章「閉幕の思想」。
解説/阿部和重
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目次
地獄変相奏鳴曲
第四楽章 閉幕の思想 あるいは娃重島情死行
奥書き
書誌情報
紙版
発売日
2014年07月11日
ISBN
9784062902366
判型
A6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年08月08日
JDCN
0629023600100011000E
初出
第四楽章の初稿「娃重島情死行 あるいは閉幕の思想」(原題)は『群像』1987年8月号に発表され、単行本収録に際し、新訂が行われた。本書では講談社刊「地獄変相奏鳴曲」(1988年4月)を底本とした。
著者紹介
大西巨人(1919.8.20~2014.3.13) 小説家、評論家。福岡県生まれ。九州帝国大学法学部中退。新聞社勤務の後、招集により対馬要塞砲兵聯隊に入隊。戦後は福岡で「文化展望」の編集に携わり、「近代文学」第二次同人となる。48年、「精神の氷点」「白日の序曲」を発表。52年、上京。以後幅広い執筆活動を展開。長編小説『神聖喜劇』は戦後文学の代表作とされる。『天路の奈落』『運命の賭け』『三位一体の神話』『深淵』『五里霧』など、著書多数。