やすらかに今はねむり給え/道

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やすらかに今はねむり給え/道

ヤスラカニイマハネムリタマエミチ

講談社文芸文庫

昭和二十年、長崎の兵器工場で奪われた女学生達の青春。
やがて作られた報告書には「不明」の文字がならんでいた。
消えてしまった「生」の記録を日記・資料を基に綿密に綴った事実の被爆体験。
無数の嘆きと理不尽さ、その年の五月から原爆投下の八月九日までの日々を、
忘れないように、繰り返さないように、という鎮魂の願い。
林京子の原典でもある谷崎潤一郎小受賞作。他「道」を収録。


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書誌情報

紙版

発売日

2016年02月11日

ISBN

9784062903028

判型

A6

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

本書は、『やすらかに今はねむり給え』(1990年6月小社刊)及び『道』(1985年5月文藝春秋刊)を底本として、1993年7月に講談社文芸文庫として刊行された『やすらかに今はねむり給え/道』に新たな解説を加えた新装版です。

著者紹介

著: 林 京子(ハヤシ キョウコ)

林京子(1930.8.28~) 小説家。長崎県生まれ。長崎高女卒。父の仕事先である上海で14歳まで暮す。1945年、帰国。三菱兵器大橋工場に動員され、勤務中に被曝、爆心地から1.4キロの地点だった。その体験をもとに書いた「祭りの場」で群像新人賞、芥川賞受賞。その後も鎮魂と祈りの作品を中心に執筆。著書に『ギヤマン ビードロ』『ミッシェルの口紅』『無きが如き』『上海』(女流文学賞)『三界の家』(川端賞)『やすらかに今はねむり給え』(谷崎賞)『長い時間をかけた人間の経験』(野間賞)など。

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