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相撲の歴史
スモウノレキシ
- 著: 新田 一郎

大相撲=相撲ではない!
神話に登場する相撲から外国人力士問題まで、1300年超の大きな歴史の流れを描く
「国技」を問い直すための必読書
記紀神話の力くらべ、御前の女相撲、技芸による年占(としうら)が国家的行事=相撲節(すまいのせち)へと統合された律令時代。時代を下るにつれ、武芸大会へと変貌し、相撲人(すまいびと)は固定化する。寺社祭礼への奉納、武士の娯楽を経て、営利勧進相撲へと発展する江戸期。「国技」として生まれ変わる明治以降。1300年超の相撲史を総合的に読み直し、多様・国際化する相撲の現在を問う。
「大相撲」の世界が形成されてゆく過程についても、(略)きちんとした歴史的記述が与えられねばならない。(略)「大相撲」の世界が確立されてからたかだか200有余年であるのに対し、相撲の歴史は、控え目に見積って『日本書紀』に載せる健児(こんでい)相撲の記事から数えても1300年以上になり、「大相撲以前」の「相撲の歴史」は、「大相撲」の世界が成立する前史として片づけてしまうには、あまりに長く、かつまた起伏に富んだ歴史なのである。――<「はじめに」より>
※本書の原本は、1994年に山川出版社より刊行されました。
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目次
序章 相撲の起源
第1章 神事と相撲
第2章 相撲節
第3章 祭礼と相撲
第4章 武家と相撲
第5章 職業相撲の萌芽
第6章 三都相撲集団の成立
第7章 江戸相撲の隆盛
第8章 相撲故実と吉田司家
第9章 近代社会と相撲
第10章 アマチュア相撲の変貌
終章 現代の相撲
書誌情報
紙版
発売日
2010年07月14日
ISBN
9784062920018
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
2001
ページ数
400ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
原本は、1994年に山川出版社より刊行された。