相撲記
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生家の筋向かいに、当時全盛を極めた「友綱部屋」があり、取的が出入りし、関取と並んでチャンコ鍋をつつくという幼少年期を過ごした著者は、戦後、横綱審議会委員となり、視力を失う最晩年まで務めるなど、文壇きっての相撲通として知られる。土俵、仕切り、行司の変遷、双葉山始め名力士の技倆の分析など、厖大な知識と熱意で綴る。迫り来る戦火に、相撲という伝統美を死守するの心意気で書かれた耽美派作家の異色の日本文化論。 ●轡田隆史 とかく戦争のことが頭をはなれない、とも記しているのに、戦争に言及するくだりはまことに少ない。それどころか、「鬼畜米英」を撃滅するために「一億火の玉」になれと叫んでいる時代に、相撲の風俗を描きながら、相撲の「いろけ」に言及し、それを巧みにとらえているのに、ぼくはあらためてこころうたれる。――<「解説」より>

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相撲記

発売日:2007年12月12日

生家の筋向かいに、当時全盛を極めた「友綱部屋」があり、取的が出入りし、関取と並んでチャンコ鍋をつつくという幼少年期を過ごした著者は、戦後、横綱審議会委員となり、視力を失う最晩年まで務めるなど、文壇きっての相撲通として知られる。土俵、仕切り、行司の変遷、双葉山始め名力士の技倆の分析など、厖大な知識と熱意で綴る。迫り来る戦火に、相撲という伝統美を死守するの心意気で書かれた耽美派作家の異色の日本文化論。 ●轡田隆史 とかく戦争のことが頭をはなれない、とも記しているのに、戦争に言及するくだりはまことに少ない。それどころか、「鬼畜米英」を撃滅するために「一億火の玉」になれと叫んでいる時代に、相撲の風俗を描きながら、相撲の「いろけ」に言及し、それを巧みにとらえているのに、ぼくはあらためてこころうたれる。――<「解説」より>

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