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万葉集鑑賞事典
マンヨウシュウカンショウジテン
- 編: 神野志 隆光

『万葉集』をどう読むか
代表歌165首の評釈と152項目の基礎知識。従来の読み方を見直し、真の魅力にふれるための画期的入門書!
「籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち……」巻1巻頭に雄略天皇御製歌が置かれている意味とは。柿本人麻呂歌集歌はどんな位置を与えられているか。4516首の歌を題詞・左注とともに漢字で表記し、20巻のかたちに編まれた『万葉集』。代表歌165首を評釈し、知っておきたい基礎知識を平易・簡潔に解説。『万葉集』を読み、学ぶための最適の入門書。
『万葉集』は、みかけのうえでは十分整理されていないところがあります。作者名を記す巻と記さない巻とが混在し、訓主体書記を主としつつも仮名書記の巻もあります。また、最後の4巻は「歌日誌」と呼ばれたりすることもあるように家持を中心に年次を逐った構成となっています。不均質といってよいものです。……ただ、いかに不均質であっても、そうしたかたちで成り立っているのが『万葉集』なのです。その20巻でつくる『万葉集』として見ることがまず必要ではないでしょうか。――<「はじめに」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2010年07月14日
ISBN
9784062920025
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
2002
ページ数
400ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
「万葉集を読むための基礎百科」(別冊国文学55、学燈社、2002年)をもととして、鑑賞と事典とを中心に再編した。鑑賞編は歌の数を増やすとともに原文を載せることとした。事典編は、項目を見直し、執筆者が大幅に変わった。