荘子 内篇

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

荘子 内篇

ソウジナイヘン

講談社学術文庫

自由無碍の境地を語る「鵬鯤(ほうこん)」の物語、一切肯定を謳う「荘周夢に胡蝶となる」――。老子とともに道教の始祖とされる、中国が生んだ鬼才・荘子が遺し、後世に多大な影響を与えた、無為自然を基とし人為を拒絶する思想とはなにか。荘子自身の手によるとされる「内篇」を、老荘思想研究の泰斗が実存主義的に解釈、荘子の思想の精髄に迫った古典的名著。


「人間はただ、万物の窮まりない流転のなかで楽しく逍遥すればよい」
「無為自然」と「一切斉同」中国が生んだ鬼才の思想

自由無碍の境地を語る「鵬鯤(ほうこん)」の物語、一切肯定を謳う「荘周夢に胡蝶となる」――。老子とともに道教の始祖とされる、中国が生んだ鬼才・荘子が遺し、後世に多大な影響を与えた、無為自然を基とし人為を拒絶する思想とはなにか。荘子自身の手によるとされる「内篇」を、老荘思想研究の泰斗が実存主義的に解釈、荘子の思想の精髄に迫った古典的名著。

『荘子』は解脱の中国的論理を明かにした書物である。荘子における解脱の論理とは何か。それは人間の、道――実在への渾沌(こんどん)化であった。荘子において道――実在とは、“生きたる渾沌”、すなわち、あらゆる対立と矛盾をそのまま自らの内に包む大いなる無秩序、人間の概念的認識を超えて体験するよりほかない生々溌剌たる宇宙のはたらきそのものであったが、この生きたる渾沌とそのまま一つとなり、生きたる渾沌を生きたる渾沌として愛してゆくことが荘子の解脱であった。――<本書「解説」より>

※本書の原本は、1966年、朝日新聞社より刊行されました。


  • 前巻
  • 次巻

目次

逍遥遊篇 第一
斉物論篇 第二
養生主篇 第三
人間世篇 第四
徳充符篇 第五
大宗師篇 第六
応帝王篇 第七

書誌情報

紙版

発売日

2011年07月12日

ISBN

9784062920582

判型

A6

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

通巻番号

2058

ページ数

448ページ

シリーズ

講談社学術文庫

電子版

発売日

2017年01月13日

JDCN

0629205800100011000I

初出

原本は、1966年、朝日新聞社より刊行された。

著者紹介

オンライン書店一覧

ネット書店一覧

電子版取扱い書店一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT

製品関連情報