面影はこの胸に

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面影はこの胸に

オモカゲハコノムネニ

講談社文庫

大正11年に来日したアインシュタイン博士が肌身離さず大切にしていたバイオリンが盗まれた! 騒ぎにならないように取り戻してほしいという博士の依頼に、招聘元の改造社が白羽の矢を立てたのは早稲田大学の等々力教授。博士とも意気投合した天才言語学者の推理が冴える。『ジャズと落語とワン公と』を改題。


アインシュタイン、幣原喜重郎、柳家金語楼。彼らの危難に天才言語学者が挑む!

世界大戦による好景気、デモクラシーの勃興、関東大震災、モダンな都市文化の隆盛……大変貌を遂げる帝都を学者探偵が縦横無尽に駆けめぐる。

『翳りゆく夏』の著者が描く傑作歴史ミステリー

 面白いことに、「銭形平次」や「人形佐七」など江戸時代を舞台にした捕物帖は一つのジャンルとして定着しています。ところが、江戸時代以前を舞台としたミステリーは、かなり少ない。
 おそらく、ミステリーは江戸後期のように、文化が成熟し、社会が安定している時代背景と、なじみがいいのでしょう。
 そう言った意味でも、大正はデモクラシーとモダン文化が開花した、ミステリーにふさわしい時代だったと思うのです。――「文庫版あとがき」より

大正11年に来日したアインシュタイン博士が肌身離さず大切にしていたバイオリンが盗まれた! 騒ぎにならないように取り戻してほしいという博士の依頼に、招聘元の改造社が白羽の矢を立てたのは早稲田大学の等々力教授。博士とも意気投合した天才言語学者の推理が冴える。『ジャズと落語とワン公と』を改題。(講談社文庫)


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目次

プロローグ
秋の日のヴィオロンの溜息
蛙の水口
ジャズと落語とワン公と
文庫版あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2015年03月13日

ISBN

9784062930703

判型

A6

価格

定価:825円(本体750円)

ページ数

368ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2015年04月10日

JDCN

0629307000100011000M

初出

この作品は、2011年10月に小社より刊行された『ジャズと落語とワン公と』を改題したものです。

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