
面影はこの胸に
オモカゲハコノムネニ
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天才は天才を知る! 「久しぶりに頭のめぐりのいい男に会った」来日したアインシュタイン博士の危機に、名探偵教授が快刀乱麻を断つ。 乱歩賞作家が軽妙に描くレトロモダン推理小説 大正から昭和初期の実在人物が続々登場。3つの事件の謎を追い、大学教授師弟が帝都トーキョーを駆けめぐる。 早稲田大学の等々力教授は専門の言語学だけでなく、推理力でも超人的。大正11年、ノーベル賞受賞決定直後に来日したアインシュタイン博士の愛用するバイオリンが盗まれた。限られたチャンスに大胆不敵な犯行を成し遂げた真犯人と、その意外な狙いとは。
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面影はこの胸に
発売日:2015年03月13日
大正11年に来日したアインシュタイン博士が肌身離さず大切にしていたバイオリンが盗まれた! 騒ぎにならないように取り戻してほしいという博士の依頼に、招聘元の改造社が白羽の矢を立てたのは早稲田大学の等々力教授。博士とも意気投合した天才言語学者の推理が冴える。『ジャズと落語とワン公と』を改題。 アインシュタイン、幣原喜重郎、柳家金語楼。彼らの危難に天才言語学者が挑む! 世界大戦による好景気、デモクラシーの勃興、関東大震災、モダンな都市文化の隆盛……大変貌を遂げる帝都を学者探偵が縦横無尽に駆けめぐる。 『翳りゆく夏』の著者が描く傑作歴史ミステリー 面白いことに、「銭形平次」や「人形佐七」など江戸時代を舞台にした捕物帖は一つのジャンルとして定着しています。ところが、江戸時代以前を舞台としたミステリーは、かなり少ない。 おそらく、ミステリーは江戸後期のように、文化が成熟し、社会が安定している時代背景と、なじみがいいのでしょう。 そう言った意味でも、大正はデモクラシーとモダン文化が開花した、ミステリーにふさわしい時代だったと思うのです。――「文庫版あとがき」より 大正11年に来日したアインシュタイン博士が肌身離さず大切にしていたバイオリンが盗まれた! 騒ぎにならないように取り戻してほしいという博士の依頼に、招聘元の改造社が白羽の矢を立てたのは早稲田大学の等々力教授。博士とも意気投合した天才言語学者の推理が冴える。『ジャズと落語とワン公と』を改題。(講談社文庫)