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新装版 無名碑(上)
シンソウバンムメイヒジョウ
- 著: 曽野 綾子

大自然を相手に人類の碑を打ち立てる。そんな気概を胸にダムや高速道路の建設に従事する土木技術者・三雲竜起。己の仕事を世の発展のためと一途に信じ、つましくも幸せな家庭を築くが、苦難もまた忍び寄っていた――。運命に翻弄されながらひたむきに生きる市井の人々のあり様を、丹念な筆致で描いた傑作長編。
書誌情報
紙版
発売日
2016年05月13日
ISBN
9784062934114
判型
A6
価格
定価:913円(本体830円)
ページ数
496ページ
シリーズ
講談社文庫
初出
本書は、1969年10月に小社より単行本として、1977年12月に講談社文庫上巻として刊行されました。
著者紹介
1931年、東京生まれ。作家。聖心女子大学卒業。54年、「遠来の客たち」が芥川賞候補となり作家活動に入る。79年、ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。97年、「海外邦人宣教者活動援助後援会」(JOMAS)代表として吉川英治文化賞、読売国際協力賞を受賞。2003年、文化功労者。95年~2005年まで日本財団会長。主な著書に、本書のほか『時の止まった赤ん坊』『天上の青』『老いの才覚』『人間の基本』『人間にとって成熟とは何か』『幸せは弱さにある』、『夫婦のルール』(夫君・三浦朱門氏との共著)などがある。