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新装版 無名碑(下)
シンソウバンムメイヒゲ
- 著: 曽野 綾子

娘の死がすべてを狂わせた。悲嘆に耐え、竜起は次の赴任地タイへ向かう。難航する工事、自然の猛威、そして心を病んだ妻への愛に苦しみながら、懸命に歩み続ける男の姿。苛烈な運命に抗して生きようとする人々を鮮烈に描くとともに、高度経済成長期の土木関係者たちが国内外で奮闘するさまを記した傑作長編。
書誌情報
紙版
発売日
2016年05月13日
ISBN
9784062934121
判型
A6
価格
定価:913円(本体830円)
ページ数
480ページ
シリーズ
講談社文庫
初出
本書は、1969年10月に小社より単行本として、1978年1月に講談社文庫下巻として刊行されました。
著者紹介
1931年、東京生まれ。作家。聖心女子大学卒業。54年、「遠来の客たち」が芥川賞候補となり作家活動に入る。79年、ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。97年、「海外邦人宣教者活動援助後援会」(JOMAS)代表として吉川英治文化賞、読売国際協力賞を受賞。2003年、文化功労者。95年~2005年まで日本財団会長。主な著書に、本書のほか『時 の止まった赤ん坊』『天上の青』『老いの才覚』『人間の基本』『人間にとって成熟とは何か』『幸せは弱さにある』、『夫婦のルール』(夫君・三浦朱門氏との共著)などがある。