
マイページに作品情報をお届け!
変愛小説集 日本作家編
ヘンアイショウセツシュウニホンサッカヘン

変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。人気作家勢揃い! ●川上弘美●多和田葉子●本谷有希子●村田沙耶香 ●吉田知子●深堀 骨●安藤桃子●吉田篤●小池昌代●星野智幸●津島佑子
気鋭の翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳したアンソロジー。翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなった、前作に続く日本版。
「変愛は純愛。日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。
「形見」 川上弘美
「韋駄天どこまでも」 多和田葉子
「藁の夫」 本谷有希子
「トリプル」 村田沙耶香
「ほくろ毛」 吉田知子
「逆毛のトメ」 深堀 骨
「カウンターイルミネーション」 安藤桃子
「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 吉田篤弘
「男鹿」 小池昌代
「クエルボ」 星野智幸
「ニューヨーク、ニューヨーク」 津島佑子
ⒸSachiko Kishimoto/Hiromi Kawakami/Yoko Tawada/Yukiko Motoya/Sayaka Murata/Tomoko Yoshida/Hone Fukabori/Momoko Ando/Atsuhiro Yoshida/Masayo Koike, Tomoyuki Hoshino,Kai Tsushima 2018
オンライン書店で購入する
目次
形見 川上弘美
韋駄天どこまでも 多和田葉子
藁の夫 本谷有希子
トリプル 村田沙耶香
ほくろ毛 吉田知子
逆毛のトメ 深堀 骨
カウンターイルミネーション 安藤桃子
梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる 吉田篤弘
男鹿 小池昌代
クエルボ 星野智幸
ニューヨーク、ニューヨーク 津島佑子
書誌情報
紙版
発売日
2018年05月15日
ISBN
9784062939140
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2018年05月15日
JDCN
06A0000000000027358J
初出
本書は2014年9月、小社より刊行された単行本を、一部改編して文庫化したものです。
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
前口上
初出
-
作品名
形見
初出
-
作品名
韋駄天どこまでも
初出
-
作品名
藁の夫
初出
-
作品名
トリプル
初出
-
作品名
ほくろ毛
初出
-
作品名
逆毛のトメ
初出
-
作品名
カウンターイルミネーション
初出
-
作品名
梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる
初出
-
作品名
男鹿
初出
-
作品名
クエルボ
初出
-
作品名
ニューヨーク、ニューヨーク
初出
著者紹介
翻訳家。上智大学文学部英文学科卒業。訳書にデイヴィス『ほとんど記憶のない女』『話の終わり』、ジュライ『いちばんここに似合う人』『あなたを選んでくれるもの』、ベイカー『中二階』、ウィンターソン『灯台守の話』、ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『コドモノセカイ』『楽しい夜』など。著書に『気になる部分』『ねにもつタイプ』『なんらかの事情』などがある。
1958年生まれ。’96年「蛇を踏む」で芥川賞、’99年『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、’00年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、’01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、’07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、’15年『水声』で読売文学賞、’16年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。
1960年生まれ。’91年「かかとを失くして」で第’34回群像新人文学賞。’93年「犬婿入り」で芥川賞受賞。’96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。’11年、『雪の練習生』で野間文芸賞、’13年、『雲をつかむ話』で読売文学賞と、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。近著に『地球に散りばめられて』がある。
1979年生まれ。「劇団、本谷有希子」主宰。’07年に『遭難、』で鶴屋南北戯曲賞、’09年には『幸せ最高ありがとうマジで!』で岸田國士戯曲賞を受賞。’11年『ぬるい毒』で野間文芸新人賞、’13年『嵐のピクニック』で大江健三郎賞、’14年『自分を好きになる方法』で三島由紀夫賞、’16年『異類婚姻譚』で芥川賞を受賞。
1979年生まれ。’03年「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作、’09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、’13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、’16年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞。その他の作品に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』などがある。
1934年生まれ。’70年「無明長夜」で芥川賞を受賞。’84年「満州は知らない」で女流文学賞、’92年「お供え」で川端康成文学賞、’99年『箱の夫』で泉鏡花文学賞、’00年、中日文化賞を受賞。他に、吉田知子選集(1)~(3)など。
1966年生まれ。’92年、生涯初の創作「蚯蚓、赤ん坊、あるいは砂糖水の沼」が都筑道夫、小池真理子両氏の絶賛を浴び、第3回ハヤカワ・ミステリ・コンテストに佳作入選。以来、『ミステリマガジン』『SFマガジン』『群像』などで中短編を発表する。主な作品に『アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記』「鈴木電機店繁盛記」などがある。
1982年生まれ。ロンドン大学芸術学部を次席で卒業し、ニューヨークで映画作りを学ぶ。’10年、監督・脚本を務めた『カケラ』でデビュー。同作はロンドンICAと東京で同時公開された。’11年初の書き下ろし長編小説、『0・5ミリ』で作家デビューし、自ら映画化も手がけた。
1962年生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義で著作とデザインを行う。’01年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。著書に『つむじ風食堂の夜』、『なにごともなく、晴天。』『空ばかり見ていた』『ソラシド』『台所のラジオ』『ブランケットルームの星型乗車券』『遠くの街に犬の吠える』『京都で考えた』『金曜日の本』など。
1959年生まれ。’97年詩集『永遠に来ないバス』で現代詩花椿賞、’00年詩集『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、’01年『屋上への誘惑』で講談社エッセイ賞、’07年「タタド」で川端康成文学賞、’10年詩集『コルカタ』で萩原朔太郎賞、’14年『たまもの』で泉鏡花賞を受章。おもな作品に『感光生活』『弦と響』『野笑 Noemi』『幼年 水の町』がある。
1965年生まれ。’97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞しデビュー。’00年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、’03年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、’10年『俺俺』で大江健三郎賞、’15年『夜は終わらない』で読売文学賞を受賞。他の作品に、『焔』『呪文』『未来の記憶は蘭の中で作られる』など。
1947年生まれ。’78『寵児』で女流文学賞、’79年『光の領分』で野間文芸新人賞、’83年『黙市』で川端康成文学賞、’87年『夜の光に追われて』で読売文学賞、’98年『火の山―山猿記』で谷崎潤一郎賞と野間文芸賞を受賞。他の著書に『あまりに野蛮な』『葦舟、飛んだ』『黄金の夢の歌』『ヤマネコ・ドーム』などがある。’16年逝去。