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蜃気楼の犬
シンキロウノイヌ
- 著: 呉 勝浩

正義など、どうでもいい。俺はただ、可愛い嫁から幸せを奪う可能性を、迷わず排除するだけだ。明日も明後日も。県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことを呼ぶ――現場の番場。ルーキーの船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく――。江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の連作警察小説。
正義など、どうでもいい。
俺はただ、可愛い嫁から幸せを奪う可能性を、迷わず排除するだけだ。明日も明後日も。
県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲の人間は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことを呼ぶ――現場の番場。
ルーキー刑事の船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく――。
江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の連作警察小説。
ⒸKatsuhiro Go
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目次
「月に吠える兎」
「真夜中の放物線」
「沈黙の終着駅」
「かくれんぼ」
「蜃気楼の犬」
書誌情報
紙版
発売日
2018年05月15日
ISBN
9784062939157
判型
A6
価格
定価:792円(本体720円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2018年05月15日
JDCN
06A0000000000032002V
初出
本書は2016年5月、小社より単行本として刊行されたものです。
著者紹介
著: 呉 勝浩(ゴ カツヒロ)
呉勝浩(ご・かつひろ) 1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。現在、大阪府大阪市在住。2015年、『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞する。2018年、『白い衝動』で第20回大藪春彦賞受賞。他の著書に、『ロスト』『ライオン・ブルー』など。