いわさきちひろ名作絵本 はくちょうのみずうみ

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いわさきちひろ名作絵本 はくちょうのみずうみ

イワサキチヒロメイサクエホンハクチョウノミズウミ

講談社の絵本

  らっぱが高らかになって、またひとり、王女がはいってきました。
  「オデッタ、きてくれたのですね。」
  ジークフリートは、まっ黒なドレスをきた王女にはしりよると、さけびました。
  「わたしのおきさきは、このひとです。」
  「きまったぞ、あたらしいおきさきが。」
  ひとびとがよろこびのこえをあげたとき、
  窓のそとで、かなしげな声がしました。
  「ジークフリートさま、
  あなたは悪魔にだまされたのです。
  オデッタはここにいます。」


チャイコフスキー音楽の名作『はくちょうのみずうみ』。

時代を超えて愛され続けてきた、いわさきちひろの名作えほんシリーズから、
人気の『はくちょうのみずうみ』が、
名久井直子の装丁でかわいいサイズの絵本になりました。

美しくはかない白鳥のむすめたち、
おそろしい悪魔に立ち向かう王子などを描いたさし絵はやさしくも迫力があり、
ページをめくる手がとまりません。

童話作家の立原えりかの端正な日本語でつづる物語は
明るい結末となっており、小さい子どもたちへの読み聞かせにもぴったり。
手元においてときどきながめたくなる特別な1冊です。

*オールカラー 12点の絵を収録
*すべての漢字にふりがなつき
*本書は『いわさきちひろ・おはなしえほん(2)はくちょうのみずうみ』(1984年刊行)を新装・改訂したものです。


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書誌情報

紙版

発売日

2018年06月21日

ISBN

9784065116067

判型

A5変型

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

26ページ

初出

本書は、1984年に小社より刊行された『いわさきちひろ・おはなしえほん(2)はくちょうのみずうみ』を新装・改訂したものです。

著者紹介

文: 立原 えりか(タチハラ エリカ)

1937年東京に生まれる。高校生のころより童話を書きはじめ、1957年に『人魚のくつ』を自費出版。同作品で日本児童文学者協会新人賞を、1961年に『ゆりとでかでか人とちびちび人のものがたり』で講談社児童文学新人賞を受賞。『立原えりかのファンタジーランド』(全16巻/青土社)、『でかでか人とちびちび人』『うみいろのバケツ』『きんいろのあめ』(すべて講談社)など、数多くの作品を発表している。

絵: いわさき ちひろ(イワサキ チヒロ)

1918年福井県に生まれ、東京で育つ。東京府立第六高等女学校卒業。藤原行成流の書を学び、絵は岡田三郎助、中谷泰、丸木俊に師事。子どもを生涯のテーマとして描き、9600点余の作品を残す。1974年逝去(55歳)。1977年、アトリエ兼自宅跡に、ちひろ美術館・東京開館。1997年、安曇野ちひろ美術館開館。

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