葉っぱはなぜこんな形なのか? 植物の生きる戦略と森の生態系を考える

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

葉っぱはなぜこんな形なのか? 植物の生きる戦略と森の生態系を考える

ハッパハナゼコンナカタチナノカショクブツノイキルセンリャクトモリノセイタイケイヲカンガエル

人気の樹木図鑑作家が初めて書いた、植物と自然界にまつわるエッセイ集。木のことが全然わからなかった大学生の頃に始まり、樹木図鑑を作るようになった経緯、そしてそこから見えた自然について、あますことなく書き下ろした一冊です。森を歩き、葉っぱを集めてスキャンしたことで養われた観察眼、また、動物との出会いを通して身につけたことなど、生き生きと綴られています。
たとえば、なぜ葉っぱにはギザギザがあるものとないものが存在しているのでしょうか? また、花の色はなぜいろいろな種類があるのでしょうか? シカが食べたヒイラギの葉はどんな様子になっているのでしょうか? 
こういうことはすべて、植物の「生きる戦略」に関わっているのです。そして自然界には、人にはわかりにくい事象が満ちています。植物たちの生き方について、さらには虫や動物も含めた生態系についてまで、本書では謎を解いていきます。
性格がわかる(かもしれない)「葉の心理テスト」と「花の心理テスト」も掲載!


ⒸMasayuki Hayashi

  • 前巻
  • 次巻

目次

はじめに

第一章 樹木図鑑を作るわけ
 葉っぱスキャンの発見/僕の樹木独学スタイル/就職活動/樹木鑑定サイトの開設/樹木図鑑を作る 
☆葉の心理テスト

第二章 葉の形の意味を考える
 ギザギザのある葉とない葉/羽状複葉のメリット/対生と互生/不分裂葉の形/大きな葉と小さな葉/葉の蜜腺
☆花の心理テスト

第三章 植物と動物の絶妙な関係
 沖縄の木にぶら下がる”危”ない板/クマのいる森/シカの多すぎる森/鍵を握るオオカミ

第四章 人間は自然の中か外か
 植物は人間を意識しているか/自然は保護するものか/天敵のいない島

あとがき/僕が育った庭

書誌情報

紙版

発売日

2019年05月16日

ISBN

9784065156698

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

212ページ

電子版

発売日

2019年05月21日

JDCN

06A0000000000112353Q

著者紹介

著: 林 将之(ハヤシ マサユキ)

樹木図鑑作家。1976年、山口県生まれ。千葉大学会園芸学部卒業後、出版社勤務を経て2002年に独立。初心者にも分かりやすく木や自然を伝えることをテーマに、樹木図鑑をはじめとした書籍や雑誌の執筆・DTPデザイン・編集を手掛けるほか、植物調査・研究などを行っている。葉をスキャナで直接取り込む撮影法を独自に確立し、今までに全国の森で10万枚以上の葉を収集しスキャンしている。著書に図鑑分野でベストセラーとなった『葉で見わける樹木』(小学館)、『葉っぱで調べる身近な樹木図鑑』(主婦の友社)、『樹皮ハンドブック』『紅葉ハンドブック』(ともに文一総合出版)、『樹木の葉』(山と渓谷社)など多数ある。樹木鑑定サイト「このきなんのき」主宰。2018年より、ニッセイ緑の財団の「森林を愛する人づくり事業」に協力している。現在、沖縄在住。

オンライン書店一覧

ネット書店一覧

電子版取扱い書店一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT