
マイページに作品情報をお届け!
未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること
ミライノチズチョウジンコウゲンショウニホンデカクチニオキルコト
- 著: 河合 雅司

47都道府県はもはや維持できない。20年後の日本人はどこに暮らすのか? 累計100万部突破『未来の年表』シリーズ渾身作!
今回は、これまで誰も本格的に試みることのなかった2つのアプローチに挑んだ。1つは、現在を生きる人々が国土をどう動いているのかを追うこと。もう1つは、「未来の日本人」が日本列島のどこに暮らしているのかを明らかにすることである。
鳥取県の全人口は44.9万人に減る一方、横浜市の高齢者は120万人に激増する。奈良県上北山村では出産期の女性がたった1人まで減る一方、守谷・浦安・長久手・三田などでは80歳超の人々が2.5倍以上増加する――これが、あと25年後に私たちを待ち受ける未来だ。人口推計に基づく予測は、ほぼ外れない。
2045年まで各自治体の人口がどう変動するかをまとめた、最新版「日本の地域別将来推計人口」が公表されて以降、その詳細を深堀りした一般書はなかった。本書はその先陣を切るものである。
<目次>
第1部 現在の人口減少地図 ――日本人はこう移動している
序 市区町村による「住民の綱引き」に勝者はいない
1―1東京圏 東京は共存の道を探るべき「日本の外国」である
1―2関西圏 三大都市圏の中で減少スピードが最も速いのは、関西圏
1―3大阪市 「西の都」の人口拡大を下支えしているのは、外国人住民
1―4名古屋圏 名古屋市最大の懸念材料は、リニア新幹線と広すぎる道路
1―5北海道 「ところてん式」の札幌市は、200万人を超えるか
1―6東北 政令指定都市なのに通過都市、仙台パッシングの理由とは
1―7中国 周辺から人を集めきれず、「磁力の弱い」広島市
1―8九州 福岡市は北九州市と熊本市の二大都市を吸収か
1―9東京圏 一極集中が続く東京圏、その内側を覗いてみれば
第2部 未来の日本ランキング ――20年後、日本人はどこに暮らしているか
序 塗り替えられてゆく日本列島
2―1 都道府県の人口差は30倍超へ
2―2 東京圏という「外国」は、老化に苦しむ(練馬・足立・葛飾・杉並・北区の4人に1人が高齢者/多摩地区すべてが人口減少に)
2―3 政令指定都市は、極端に明暗が分かれる(札幌市が「北のシルバータウン」に/大阪市が「逆ドーナツ化」する)
2―4 県庁所在地・地方都市は、不便さの増すエリアが拡大(「限界自治体」が111ヵ所に/「無医地区」が広がってくる)
2―5 出産期の若い女性が減少する地域はここだ(出産期の女性がたった1人になる村)
第3部 それぞれの「王国」の作りかた
序 なぜ地方創生はうまくいかないのか?
令和時代に求められる5つの視点
Ⓒ河合 雅司
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2019年06月19日
ISBN
9784065160893
判型
新書
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
2524
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2019年06月19日
JDCN
06A0000000000127013R
著者紹介
1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書に、シリーズ累計100万部を突破した『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』『未来の年表 業界大変化』(いずれも講談社現代新書)、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。
オンライン書店一覧
関連シリーズ
-
なぜニセコだけが世界リゾートになったのか
-
「2020」後―新しい日本の話をしよう
-
アニメのSF考証家が描く未来のカタチ 21.5世紀 僕たちはどう生きるか?
-
令和の日本革命 2030年の日本はこうなる
-
未来予測入門
-
明日の日本を予測する技術
-
IoT最強国家ニッポン
-
シンガポールで見た日本の未来理想図
-
ミライのつくり方2020―2045 僕がVRに賭けるわけ
-
縮小ニッポンの衝撃
-
仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること
-
未来の年表
-
未来の食卓 2035年 グルメの旅
-
女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ
-
ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える
-
ネクスト・ルネサンス 21世紀世界の動かし方
-
5年後の日本と世界
-
2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析
-
10年後の中国 65のリスクと可能性