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大きな鳥にさらわれないよう
オオキナトリニサラワレナイヨウ
- 著: 川上 弘美

遠い未来、衰退の危機を認めた人類は、「母」のもと、それぞれの集団どうしを隔離する生活を選ぶ。異なる集団の人間が交雑することにより、新しい遺伝子を持ち、進化する可能性がある人間の誕生に賭けー。かすかな希望を信じる人間の行く末を、さまざまな語りであらわす「新しい神話」。泉鏡花文学賞受賞作
はるか先を静かに見通し、慈しみ深く描いた未来の人類史
ⒸHiromi Kawakami 2019
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書誌情報
紙版
発売日
2019年10月16日
ISBN
9784065174463
判型
A6
価格
定価:902円(本体820円)
ページ数
416ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2019年10月16日
JDCN
06A0000000000150326I
初出
本書は2016年4月、小社より刊行された単行本を文庫化したものです。
著者紹介
川上 弘美(かわかみ・ひろみ) 1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『ぼくの死体をよろしくたのむ』『森へ行きましょう』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。