新装版 京まんだら(上)

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電子あり

新装版 京まんだら(上)

シンソウバンキョウマンダラジョウ

講談社文庫

京都の旅館に集まったのは、出版社社長・植田敏子と姪の律子、随筆家・菊池恭子、カメラマン・関なおみの女性4人。それを迎える祇園のお茶屋「竹乃家」の女将・雪村芙佐。『古都旅愁』という豪華本の打ち合わせを兼ね、京都でいっしょに年を越そうという目的だった。/敏子は7年前に夫と死別。その遺産で出版社を立ち上げ成功を収めるが、女性としてもやもやしたものを感じていた。/恭子は10年前にベテラン作家と不倫に走った、つらい思い出を抱えていた。/なおみは4年のブランクを乗り越えて、妻帯者だった男性との恋を実らせようとしていた。/そして芙佐。14歳でお茶屋に入り、20歳そこそこで独立して「竹乃家」を祇園で指折りの店に育て上げてきた。──彼女たちの恋情や、芸妓・舞妓の生き方を縦糸に、京都の四季の移ろいや名所の風情を横糸にして、曼荼羅のように華やかに織り込んだ名作。季節は、冬から春へ……。


ⒸJakucho Setouchi

書誌情報

紙版

発売日

2019年11月14日

ISBN

9784065177983

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

ページ数

496ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2019年11月14日

JDCN

06A0000000000161676F

初出

本作品は1976年6月に講談社文庫で刊行されたものを、本文組み、装幀を変えて、新装版として刊行したものです。

著者紹介

著: 瀬戸内 寂聴(セトウチ ジャクチョウ)

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。’57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。’92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、’11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。’98年『源氏物語』現代語訳を完訳。’06年、文化勲章受章。また、95歳で書き上げた長篇小説『いのち』が大きな話題になった。近著に『あなただけじゃないんです』『青い花 瀬戸内寂聴少女小説集』『花のいのち』『愛することば あなたへ』『命あれば』『97歳の悩み相談 17歳の特別教室』『寂聴 九十七歳の遺言』など。また、秘書・瀬尾まなほ氏との共著に『命の限り、笑って生きたい』がある。

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