新装版 京まんだら(下)

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電子あり

新装版 京まんだら(下)

シンソウバンキョウマンダラゲ

講談社文庫

祇園のお茶屋「竹乃家」は開店から30年を迎えようとしていた。女将・芙佐には3人の娘がいたが、長女の明子は上京して医者になり、次女の華枝も結婚して家を出ていた。大学生の三女・稚子に芙佐は後を託すつもりだった。/出版社社長・敏子は揺れ動く心を静められずにいた。ずっと年下の編集長への想いが強まるばかりだったのだ。だが、姪の律子の存在が運命を変える。/恭子はつらい思い出を乗り越え、南禅寺での大学生との出会いをきっかけに、新たな生き甲斐を見出そうとしていた。/そしてなおみは、京都へ嫁にいくことに。──さらには、野球選手と結ばれようとする仲居の話や、作家に口説かれる芸妓の顛末など、京都に生きる女性たちの色恋がストーリーに彩を添える。都をどり、葵祭、祇園会、大文字と、季節は春から秋へ……。


ⒸJakucho Setouchi

書誌情報

紙版

発売日

2019年11月14日

ISBN

9784065177990

判型

A6

価格

定価:1,012円(本体920円)

ページ数

528ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2019年11月14日

JDCN

06A0000000000161675E

初出

本作品は1976年6月に講談社文庫で刊行されたものを、本文組み、装幀を変えて、新装版として刊行したものです。

著者紹介

著: 瀬戸内 寂聴(セトウチ ジャクチョウ)

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。’57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。’92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、’11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。’98年『源氏物語』現代語訳を完訳。’06年、文化勲章受章。また、95歳で書き上げた長篇小説『いのち』が大きな話題になった。近著に『あなただけじゃないんです』『青い花 瀬戸内寂聴少女小説集』『花のいのち』『愛することば あなたへ』『命あれば』『97歳の悩み相談 17歳の特別教室』『寂聴 九十七歳の遺言』など。また、秘書・瀬尾まなほ氏との共著に『命の限り、笑って生きたい』がある。

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