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オリンピックの身代金 上下合本版
オリンピックノミノシロキン ジョウゲガッポンバン
- 著: 奥田 英朗
小生 東京オリンピックのカイサイをボウガイします--
兄の死を契機に、社会の底辺ともいうべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。
爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年と、国家の名誉と警察の威信をかけて島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。行き詰まる攻防の行き着く先は?
『罪の轍』の落合昌夫が孤独なテロリスト島崎国男に挑む傑作長編。
第43回吉川英治文学賞受賞作。
Ⓒ奥田英朗
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書誌情報
電子版
発売日
2019年11月01日
JDCN
06A0000000000168137K
著者紹介
1959年岐阜県生まれ。コピーライター、構成作家を経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。第2作『最悪』がベストセラーとなる。続く『邪魔』が大藪春彦賞を受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年本書で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『マドンナ』『ガール』『イン・ザ・プール』『サウスバウンド』『純平、考え直せ』『沈黙の町で』『ナオミとカナコ』『向田理髪店』『ヴァラエティ』『罪の轍』などがある。