大江戸火龍改

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大江戸火龍改

オオエドカリュウアラタメ

文芸(単行本)

禍々しきは、吾の出番。――妖退治屋をなりわいとする麗しき謎の男、遊斎の事件簿。

江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。
専ら人外のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。

満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきた――。遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う(長編「桜怪談」)。短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」も併録。

スカイエマの、クールで色っぽい遊斎や不思議な生き物たちのイラストが誌面を飾る。クラフト・エヴィング商會の瀟洒な装丁で、現代版の絵双紙本が誕生。


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目次

火龍改の語(こと)
遊斎の語
手鬼眼童
首無し幽霊
桜怪談

書誌情報

紙版

発売日

2020年07月08日

ISBN

9784065203996

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

290ページ

初出

「小説現代」|「遊斎の語」…2014年5月号、「手鬼眼童」…2014年11月号、「首無し幽霊」…2017年1月号、「桜怪談」…2018年4月号~10月号、「WEB小説現代」連載「火龍改の語」は単行本化にあたり加筆いたしました。

収録作品

  • 作品名

    遊斎の語

    初出

    『小説現代』2014年5月号

  • 作品名

    手鬼眼童

    初出

    『小説現代』2014年11月号

  • 作品名

    首無し幽霊

    初出

    『小説現代』2017年1月号

  • 作品名

    桜怪談

    初出

    『小説現代』2018年4月号~10月号、「WEB小説現代」連載

  • 作品名

    火龍改の語

    初出

    単行本化にあたり加筆

著者紹介

著: 夢枕 獏(ユメマクラ バク)

夢枕獏(ゆめまくら・ばく) '51年神奈川県生まれ。'77年作家デビュー。『キマイラ』『闇狩り師』『陰陽師』などの人気シリーズ作品を次々と発表。『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞受賞、『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞、舟橋聖一文学賞、吉川英治文学賞をトリプル受賞。ほかの著書に「餓狼伝」シリーズ、『東天の獅子』「大江戸恐竜伝」シリーズ、『ヤマンタカ 大菩薩峠血風録』など多数。

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