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活劇映画と家族
カツゲキエイガトカゾク
- 著: 筒井 康隆

巨匠筒井康隆が書き下ろす『活劇映画と家族』は文化と人間性を考察する意欲作である。
筒井氏が長い時間をかけて見続けてきた活劇映画には、ロマンと家族愛とアクションが織り込まれ、究極の娯楽であり、また人間模様が明確に打ち出されていると氏は断言する。
本書は新書の枠を超えて、混乱の第2次世界大戦前夜から復興の時を迎えた映画全盛期につくり出された活劇映画の魅力と溢れるヒューマニティを痛快に描きつくす氏の集大成となる作品である。
ハンフリー・ボガードやジョン・ウエイン、ジェームズ・キャグニーなどの主演男優、キャサリン・ヘップバーン、ローレン・バコールら主演女優のみならず脇役陣の多彩な魅力にも触れつつ、ハワード・ホークス、ジョン・ヒューストンなど監督の魅力にも迫る視点も独特で、まさに巨匠の傑作である。
Ⓒ筒井康隆
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目次
家族と疑似家族
一 「白熱」「血まみれギャング・ママ」「前科者」
二 ハワード・ホークス監督「ハタリ!」の疑似家族
三 ジョン・ヒューストンに始まるボギーの一族
四 西部劇の兄弟
書誌情報
紙版
発売日
2021年07月14日
ISBN
9784065245507
判型
新書
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
2626
ページ数
176ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2021年07月14日
JDCN
06A0000000000344987A
著者紹介
1934年大阪市に生まれる。57年同志社大学文学部卒業。作家。65年にSF小説『東海道戦』を処女出版。以後『家族八景』『大いなる助走』などで人気を集める。80年代は前衛的な方向に展示「虚人たち』で泉鏡花賞を受賞。『夢の木坂分岐点』(谷崎純一郎生受賞)、『朝のガスパール』(日本SF大賞)、『わたしのグランパ』(読売文学賞)、『モノドの領域』(毎日芸術賞)、2002年に紫綬褒章、2010年に菊池寛賞を受章。主な作品に『アフリカの爆弾』『時をかける少女』『虚航船団』『残像に口紅を』『文学部唯野教授』『誰にもわかるハイデガー』『ジャックポット』『世界はゴ冗談』などがある。
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