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風致の島
フウチノシマ
- 著: 赤松 利市

東南アジアでの巨大リゾート開発推進のため日本のスーパーゼネコンから現地役員として「島」に乗り込んでいた青木は、資金として投入された莫大な裏金の一部を着服して会社を離れ、計画が頓挫した後も島で隠遁生活を送っていた。現地で飼い殺しにされている元同僚の西村から、カジノを中心とする新たな開発計画の存在を聞いた青木は、その利権に食い込むため動き出す。
一方で青木は、島の男の二番目の妻になっていた日本人の女ミチコを「飼って」いた……。
金、酒、官能、暴力、逆転に次ぐ逆転……すべてが“過剰”な物語。
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書誌情報
紙版
発売日
2020年11月18日
ISBN
9784065215647
判型
四六変型
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
346ページ
著者紹介
1956年香川県生まれ。2018年「藻屑蟹」で第1回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。'20年『犬』で第22回大藪春彦賞を受賞。他の著書に『鯖』『らんちう』『ボダ子』『純子』『女童(めのわらわ)』『アウターライズ』『白蟻女』、自らの来し方を綴ったエッセイ『下級国民A』がある。