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風致の島
フウチノシマ
- 著: 赤松 利市

東南アジアでの巨大リゾート開発推進のため日本のスーパーゼネコンから現地役員として「島」に乗り込んでいた青木は、資金として投入された莫大な裏金の一部を着服して会社を離れ、計画が頓挫した後も島で隠遁生活を送っていた。現地で飼い殺しにされている元同僚の西村から、カジノを中心とする新たな開発計画の存在を聞いた青木は、その利権に食い込むため動き出す。
一方で青木は、島の男の二番目の妻になっていた日本人の女ミチコを「飼って」いた……。
金、酒、官能、暴力、逆転に次ぐ逆転……大藪春彦賞作家が描くすべてが“過剰”な物語。
ⒸRiichi Akamatsu
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書誌情報
紙版
発売日
2024年08月09日
ISBN
9784065366462
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
ページ数
400ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2024年08月09日
JDCN
06A0000000000813525K
初出
本書は2020年11月、小社より単行本として刊行されたものです。
著者紹介
1956年香川県生まれ。2018年「藻屑蟹」で第1回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。'20年『犬』で第22回大藪春彦賞を受賞。他の著書に『東京棄民』『鯖』『アウターライズ』『白蟻女』『救い難き人』『あじろ』などがある。