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鳥がぼくらは祈り、
トリガボクラハイノリ
- 著: 島口 大樹

第64回群像新人文学賞受賞!
高2の夏、過去にとらわれた少年たちは、傷つき躊躇いながら未来へと手を伸ばす。清新な感覚で描く22歳のデビュー作。
日本一暑い街、熊谷で生まれ育ったぼくら4人は、中1のとき出会い、互いの過去を引き受け合った。4年後の夏、ひとつの死と暴力団の抗争をきっかけに、ぼくらの日々が動き始める――。孤独な紐帯で結ばれた少年たちの揺れ動く〈今〉をとらえた、新しい青春小説。
(群像新人文学賞選評より)
・〈文法の破綻した叫び〉こそが高二のぼくらのリアルな何事かを言語的に表現する、との説得力。――古川日出男氏
・私がいちばん感心したのは〈一人称内多元視点〉と呼ぶべき視点のつくり方だった。これは文学的に有意義な試みだと思う。――松浦理英子氏
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書誌情報
紙版
発売日
2021年07月09日
ISBN
9784065243077
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
146ページ
初出
「群像」2021年6月号
著者紹介
しまぐち・だいき 1998年、埼玉県上尾市生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。現在、会社員。「鳥がぼくらは祈り、」で第64回群像新人文学賞を受賞。