漆花ひとつ

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漆花ひとつ

シッカヒトツ

文芸(単行本)

必死に足掻いて生き続けるのさ。この国の政がどうあろうともーー。

時は平安末期ーー。宮廷を覆う不穏な影。
猛き者たちの世へ時代が移ろう中で、滅びゆくものと、生き続けるもの。
直木賞受賞作家がつむぐ、至高の短編集。

「武者の世の訪れを告げる都。権力者に翻弄されつつ必死に生きる中・下層の人々を活写した、濃密で情感あふれる歴史物語」(創価大学教授/NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証 坂井孝一)


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書誌情報

紙版

発売日

2022年03月02日

ISBN

9784065266618

判型

四六変型

価格

定価:1,815円(本体1,650円)

ページ数

258ページ

初出

「漆花ひとつ」…「小説現代」2018年8月号(「漆花咲」を改題)、「白夢」…「小説現代」2022年1・2月合併号(「白夢破」を改題)、「影法師」…「小説現代」2021年12月号(「月影照」を改題)、「滲む月」…「小説現代」2021年2月号(「薄月離」を改題)、「鴻雁北」…「小説現代」2020年4月号。

収録作品

  • 作品名

    漆花ひとつ

    初出

    『小説現代』2018年8月号(「漆花咲」を改題)

  • 作品名

    白夢

    初出

    『小説現代』2022年1・2月合併号(「白夢破」を改題)

  • 作品名

    影法師

    初出

    『小説現代』2021年12月号(「月影照」を改題)

  • 作品名

    滲む月

    初出

    『小説現代』2021年2月号(「薄月離」を改題)

  • 作品名

    鴻鴈北

    初出

    『小説現代』2020年4月号

著者紹介

著: 澤田 瞳子(サワダ トウコ)

1977年京都市生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒、同大学院博士前期課程修了。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。同作により第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。13年『満つる月の如し』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに第32回新田次郎文学賞を受賞。21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞。

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