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漆花ひとつ
シッカヒトツ
- 著: 澤田 瞳子

変転する時代を生きのびろ!
平安末期、貴族の世から武士の世に時代が移ろうとする都を舞台に、権力者に翻弄されながらも懸命に生きる人々
の姿を描く。
二十二年前に討たれたはずの悪対馬守が二人舞い戻り、「我こそが本物」と衝突する表題作、内裏に勤める楽人が琵琶の達人を帝の師に迎えるため奔走する「鴻雁北」など至高の五編収録。
必死に足掻いて生き続けるのさ。この国の政がどうあろうともーー。
宮廷を覆う不穏な影。
猛き者たちの世へ時代が移ろう中で、滅びゆくものと、生き続けるもの。
歴史小説の一等星、澤田瞳子が描く至高の短編集。
ⒸToko Sawada
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書誌情報
紙版
発売日
2025年02月14日
ISBN
9784065383704
判型
A6
価格
定価:781円(本体710円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2025年02月14日
JDCN
06A0000000000873341Q
初出
本書は2022年2月に、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1977年京都市生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒、同大学院博士前期課程修了。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。同作により第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。'13年『満つる月の如し』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに第32回新田次郎文学賞を、'16年『若冲』で第9回親鸞賞を、'20年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞を、21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞をそれぞれ受賞。近著に『赫夜』などがある。