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鷹の系譜
タカノケイフ
- 著: 堂場 瞬一

警察小説の旗手による大河シリーズ「日本の警察」平成編。
「公安は常に同じ相手の仕事だ。だが捜査一課の仕事は毎回、違う相手なんだ」
「捜査一課は目先の事件を追う。公安は、未来を見据えて仕事をしている」
捜査一課と公安一課。同じ警察でありながら相容れない二つの組織に身を置き、昭和を駆け抜けた二人の刑事。
その息子たちは、父と同じ道を歩んでいる。
昭和天皇が崩御し、60年余にわたる昭和の時代が終わりを告げた日に起きた殺人事件。高級マンションに住みポルシェを乗り回す被害者に見え隠れする、極左の過去。
バブル景気の拝金主義に浮かれる世で、思想活動は衰退の一途をたどる。その交錯点で起きた事件を、二人の刑事が追う。
刑事は地べたを這いずる仕事だ。だが、空から全体を見る鷹の目を持て。
父の道を継ぎ鷹となった息子たちの物語が、いま幕を開ける!
Ⓒ堂場瞬一
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目次
第一章 昭和の終わりに
第二章 スパイ
第三章 過去から来た男
第四章 地上げ屋
第五章 探り合い
第六章 長い逃亡
書誌情報
紙版
発売日
2022年06月22日
ISBN
9784065273371
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
336ページ
電子版
発売日
2022年06月21日
JDCN
06A0000000000484711D
初出
本作は「日刊ゲンダイ」2021年4月6日~10月1日号連載を単行本化にあたり加筆修正したものです。
著者紹介
1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。2013年より専業作家となり警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」「警視庁追跡捜査係」「ラストライン」各シリーズのほか、『小さき王たち』『0』『幻の旗の下に』『聖刻』など多数。 2021年、作家デビュー20周年を迎えた。