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魔偶の如き齎すもの
マグウノゴトキモタラスモノ
- 著: 三津田 信三

所有する者に福と禍(わざわい)を齎すという”魔偶”。その、奇妙な文様が刻まれた土偶を確かめに、刀城言耶は旧家・宝亀家を訪れる。すでに集まっていた客たちは、話し込む当主と言耶をよそに次々と魔偶を収めた”卍堂”に向かうが……。表題作他、文庫初収録「椅人の如き座るもの」を含む全五編を収録したシリーズ第三短編集。
魔偶が齎すのは、福か、禍か。
妖服、巫死、獣家、椅人、
若き刀城言耶が対峙する謎の数々。
文庫初収録作を加えた
人気シリーズ第三短編集”決定版”、
待望の文庫化!
ⒸShinzo Mitsuda
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書誌情報
紙版
発売日
2022年06月15日
ISBN
9784065282748
判型
A6
価格
定価:935円(本体850円)
ページ数
448ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年06月15日
JDCN
06A0000000000504033Y
初出
本書は2019年7月、小社より単行本として刊行され、文庫化に際し、2012年9月刊行の講談社ノベルス『ついてくるもの』より「椅人の如き座るもの」を収録しました。
著者紹介
編集者を経て2001年『ホラー作家の棲む家』(講談社ノベルス/『忌館』と改題、講談社文庫)で作家デビュー。2010年『水魑の如き沈むもの』(原書房/講談社文庫)で第10回本格ミステリ大賞受賞。本格ミステリとホラーを融合させた独自の作風を持つ。主な作品に『忌館』に続く『作者不詳』などの“作家三部作”(講談社文庫)、『厭魅の如き憑くもの』に始まる“刀城言耶”シリーズ(原書房/講談社文庫)、『禍家』に始まる“家”シリーズ(光文社文庫/角川ホラー文庫)、『十三の呪』に始まる“死相学探偵”シリーズ(角川ホラー文庫)、『どこの家にも怖いものはいる』に始まる“幽霊屋敷”シリーズ(中央公論新社/中公文庫)、『黒面の狐』に始まる“物理波矢多”シリーズ(文藝春秋/文春文庫)などがある。刀城言耶第三長編『首無の如き祟るもの』は『2017年本格ミステリ・ベスト10』(原書房)の過去20年のランキングである「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10」1位となった。