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うさぎ玉ほろほろ
ウサギダマホロホロ
- 著: 西條 奈加

武士から菓子職人に転身した変わり種の主、治兵衛。父を助ける出戻り娘、お永。看板娘の孫、お君。
親子三代で切り盛りする江戸麹町の評判の菓子舗「南星屋」には、味と人情に惹かれやって来るお客が列をなす。
麹町を大火が襲った夜以来、姿を見せなくなった気のいい渡り中間を案ずる一家だったが、ある日、思わぬところから消息が届き……。
「誰だって、石の衣は着ているもんさ。中の黒い餡を、見せねえようにな」
ほろりとやさしく切ない甘みで包む親子の情、夫婦の機微、言うに言えない胸のうち。
諸国の銘菓と人のいとなみを味わう直木賞作家の大人気シリーズ、最新刊!
〈収録作〉
饅頭くらべ
母子草
肉桂餅
初恋饅頭
うさぎ玉ほろほろ
石衣
願い笹
Ⓒ西條奈加
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目次
饅頭くらべ
母子草
肉桂餅
初恋饅頭
うさぎ玉ほろほろ
石衣
願い笹
書誌情報
紙版
発売日
2022年12月07日
ISBN
9784065298954
判型
四六変型
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
232ページ
電子版
発売日
2022年12月06日
JDCN
06A0000000000576690I
初出
すべて「小説現代」。「饅頭くらべ」…2020年8月号、「母子草」…2020年11月号、「肉桂餅」…2021年2月号、「初恋饅頭」…2021年5・6合併月号、「うさぎ玉ほろほろ」…2021年8月号、「石衣」…2021年11月号、「願い笹」…2022年3月号。
著者紹介
1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し作家デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。他著に「善人長屋」シリーズ、「神楽坂日記」シリーズ、『首取物語』『六つの村を越えて髭をなびかせる者』など多数。