うるうの朝顔

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電子あり

うるうの朝顔

ウルウノアサガオ

文芸(単行本)

第17回小説現代長編新人賞受賞作!

ーー1秒が、あなたを変える。必要なのは「1粒の種」。
奇跡の花と不思議な青年をめぐる、再生の物語。

綿来千晶は、息子に手を上げた夫と離婚したばかりで鬱々とした日々を過ごしていた。彼女は、偶然入った霊園事務所で日置凪という青年に出会う。親しみやすく価値観の合う凪に、ぽつぽつと悩みを打ち明ける千晶。すると彼は「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」と「うるうの朝顔」という不思議な朝顔の種を取り出した。
なんでもその花を咲かせると、現実とはほんの少しだけ変わった過去をもう一度体験でき、その瞬間から始まっていた心の「ズレ」が直るという。その夜、千晶には、姉が父に殴られた日の記憶がよみがえり……。

キーアイテムとなるうるうの朝顔の使い方が、不思議な力でズレを修正された人物たちに解放感だけでなく一抹の苦味や寂しさを残すところが味わい深さとなっている。――凪良ゆう

すべてのエピソードで、安易な解決ではなく、おずおずと未来に踏み出すなにかが描かれているのに好感を持ちました。
――中島京子


ⒸRen Mizuniwa

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書誌情報

紙版

発売日

2023年06月14日

ISBN

9784065314630

判型

四六変型

価格

定価:1,815円(本体1,650円)

ページ数

312ページ

電子版

発売日

2023年06月13日

JDCN

06A0000000000653100S

初出

「小説現代」2023年5月号。本書は第17回小説現代長編新人賞受賞作品を加筆修正したものです。

著者紹介

著: 水庭 れん(ミズニワ レン)

1995年生まれ。大阪府出身。早稲田大学文学部を卒業後、現在は出版社勤務。2022年、初めて執筆した小説『うるうの朝顔』で第17回小説現代長編新人賞を受賞した。2023年、同作でデビュー。

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