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うるうの朝顔
ウルウノアサガオ
- 著: 水庭 れん

「そうやってズレたまま生きていくの?」
たった一秒が、あなたを変える。未来へ踏み出す一歩となる。
奇跡の花と不思議な青年をめぐる再生の物語。
生きていくうちに心も世界も少しずつズレていく。
この物語は、あなたのズレを優しく整えてくれる。
――凪良ゆうさん
心の霧を晴らしてくれる、人生のヒントが詰まった物語です。
――けんごさん
綿来千晶は、息子に手を上げた夫と離婚したばかりで鬱々とした日々を過ごしていた。彼女は、偶然入った霊園事務所で日置凪という青年に出会う。
親しみやすく価値観の合う凪に、ぽつぽつと悩みを打ち明けると、「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」と「うるうの朝顔」という不思議な朝顔の種を取り出した。
なんでもその花を咲かせると、現実とはほんの少しだけ変わった過去をもう一度体験でき、その瞬間から始まっていた心の「ズレ」が直るという。
その夜、千晶には、姉が父に殴られた日の記憶がよみがえり……。
第17回小説現代長編新人賞受賞作!
ⒸRen Mizuniwa 2025
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目次
第一章 チョコレートの種 -toxin-
第二章 ルビーの種 -observation-
第三章 汐の種 -spiral-
第四章 いろみずの種 -colorful-
第五章 雨粒の種 -alien-
書誌情報
紙版
発売日
2025年06月13日
ISBN
9784065398630
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2025年06月13日
JDCN
06A0000000000915400H
初出
本書は2023年6月、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1995年生まれ。大阪府出身。早稲田大学文学部を卒業後、現在は出版社勤務。2022年、初めて執筆した小説『うるうの朝顔』で第17回小説現代長編新人賞を受賞した。2023年、同作でデビュー。他の著書に『今宵も猫は交信中』。