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仇討ち異聞 大江戸閻魔帳(八)
アダウチイブンオオエドエンマチョウ8
- 著: 藤井 邦夫

南町奉行根岸肥前守も青山麟太郎を気にかけている。この麟太郎、事件ともなると、首を突っ込むだけでなく、奉行所も一目を置く冴えを見せる。
その一方で、閻魔堂赤鬼という立派な筆名をもつ戯作者でもあるのだが、地本問屋「蔦屋」の二代目お蔦がいくら発破をかけても原稿は遅れ気味で、戯作者としては、いまいちぱっとしない。
おせっかいな麟太郎が行き倒れていた浪人を救った。信濃浪人風間左門は知り合いの倅を探していた。それは、父の仇を討つため江戸に出てきて十年になる総髪の若者相良恭之介。だが麟太郎は、旗本御家人の馬鹿息子らと喧嘩をしている博奕打ちや食詰浪人たちの群れに、恭之介らしき若者がいることに気づく。仇討ちの旅はどうなったのか?
表題作をはじめ、一筋縄ではいかない四編の事件帳。
ベテランの多彩な筆が冴える、人情味ゆたかな書下ろし人気シリーズ。
ⒸKunio Fujii 2023
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書誌情報
紙版
発売日
2023年08月10日
ISBN
9784065328019
判型
A6
価格
定価:792円(本体720円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2023年08月10日
JDCN
06A0000000000692956X
著者紹介
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。