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異族
イゾク
- 著: 中上 健次

空手道場に集まった胸に同じ形の青あざがある頑強な三人の男たち、路地に生まれたタツヤ、在日韓国人二世のシム、アイヌモシリのウタリ。そのアザの形に旧満州の地図を重ね見た右翼の大物フィクサー槙野原は三勇士による満州国の再建を説く。日本の共同体のなかにひそむうめき声を路地の神話に書きつづけた中上健次が新しい跳躍を目指しながらも、「群像」連載中急逝し、未完に終わった傑作大長篇小説。死してなお生き、未完ゆえに無限増殖する壮大なる中上サーガ。
Ⓒkasumi nakagami
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書誌情報
紙版
発売日
2024年06月12日
ISBN
9784065358085
判型
A6
価格
定価:3,850円(本体3,500円)
ページ数
960ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2024年06月11日
JDCN
06A0000000000804144N
初出
本書は、1998年11月刊『異族』(小学館文庫)を底本としました。作品初出は、雑誌「群像」に1984年5月から1992年10月まで、断続的に掲載されました。