異族
電子あり

異族

イゾク

マイページに作品情報をお届け!

待望久し、大長篇小説ついに刊行!日本のうめき声を鮮烈に結晶させた中上文学の最後の決定版 一周忌を前に刊行する待望の最後の傑作長篇 日本の共同体のなかにひそむうめき声を路地の神話に書きつづけ、惜しくも1年前に逝った中上健次の新しい跳躍をめざした大長篇小説。タツヤの[新しい神話]誕生

TOPICS

異族
最新刊情報

異族

発売日:2024年06月11日

空手道場に集まった胸に同じ形の青あざがある頑強な三人の男たち、路地に生まれたタツヤ、在日韓国人二世のシム、アイヌモシリのウタリ。そのアザの形に旧満州の地図を重ね見た右翼の大物フィクサー槙野原は三勇士による満州国の再建を説く。日本の共同体のなかにひそむうめき声を路地の神話に書きつづけた中上健次が新しい跳躍を目指しながらも、「群像」連載中急逝し、未完に終わった傑作大長篇小説。死してなお生き、未完ゆえに無限増殖する壮大なる中上サーガ。

PUBLICATIONS

全2件