最終列車

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電子あり

最終列車

サイシュウレッシャ

講談社文庫

平成(コロナ以前)の思考とは何か
鉄道の本質とは何か

鉄道を愛する政治学者による、思索の到達点/出発点

原武史さんは鉄道をひとつの場として考え、近代日本史のなかに置いてその歴史や現状をとらえてゆく。鉄道を通してその背後にある歴史を見てゆく。(略) 車両から一歩外に出て、鉄道を取り巻く場、環境をとらえてゆく。開かれた鉄道本である。(川本三郎「解説」より)

平成の時代から令和の現在に至り、鉄道という交通手段の本質はいかに変質したのか。
新幹線が増え、ローカル線が衰退する。
豪華列車が登場し、地方で廃線が増える。
そして、コロナ禍が人間どうしの距離を引き離し、鉄道の公共性は失われてゆく。
日本近現代史における「鉄道」の意味を問う愛惜の鉄道文化論。


ⒸTakeshi Hara 2024

書誌情報

紙版

発売日

2024年11月15日

ISBN

9784065370568

判型

A6

価格

定価:902円(本体820円)

ページ数

384ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2024年11月15日

JDCN

06A0000000000847496V

初出

本書は2021年12月、小社より刊行された単行本に加筆修正したものです。

著者紹介

著: 原 武史(ハラ タケシ)

1962年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。明治学院大学、放送大学教授経て、明治学院大学名誉教授。専門は日本政治思想史。『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社)でサントリー学芸賞、『大正天皇』(朝日新聞社)で毎日出版文化賞、『滝山コミューン一九七四』(講談社)で講談社ノンフィクション賞、『昭和天皇』(岩波書店)で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。ほかに『〈出雲〉という思想』、『可視化された帝国』、『皇居前広場』、『沿線風景』、『団地の空間政治学』、『レッドアローとスターハウス』、『皇后考』、『「昭和天皇実録」を読む』、『平成の終焉』、『 〈女帝〉 の日本史』、『地形の思想史』、『「線」の思考』、『一日一考 日本の政治 』、『歴史のダイヤグラム』、『戦後政治と温泉』『象徴天皇の実像』など著書多数。

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