
マイページに作品情報をお届け!
燃える息
モエルイキ
- 著: パリュス あや子

町中でバッグや財布が「連れて行って」と私を呼ぶ。置き引きがやめられない私が次に手にした物とは。
ダイエットと運動を限界まで続けてしまう婚約者。
化粧品の衝動買いが止まらない母と美容にこだわる息子、など。
何かに依存せずにはいられない人間の性を描き、強烈なインパクトを残す6編収録。新感覚短編集。
貴方は何をやめられない?
現代人の約七割が、依存症!?
盗り続けてしまう人、刺激臭が癖になる人、運動せずにはいられない人、鏡をよく見る人、
緊張すると掻いてしまう人、スマホを手放せない人ーー抜けられない、やめられない。
依存しているのか、依存させられているのか。彼、彼女らは、明日の私たちかもしれない。
──三宅香帆(書評家)
ⒸAyako Pallus
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2025年02月14日
ISBN
9784065385227
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2025年02月14日
JDCN
06A0000000000873343S
初出
本書は2021年9月に小社より単行本として刊行されたものです。
著者紹介
神奈川県横浜市生まれ、フランス在住。広告代理店勤務を経て、東京藝術大学大学院映像研究科・脚本領域に進学。「山口文子」名義で映画「ずぶぬれて犬ころ」(本田孝義監督/2019年公開)脚本担当、歌集『その言葉は減価償却されました』(2015年)上梓。2019年、「惑星難民X」で第14回小説現代長編新人賞を受賞し、2020年に受賞作を改題した『隣人X』で小説家デビュー。同作は2023年に映画化された。他の著作にエッセイ『パリと本屋さん』があり、最新刊は『アレアレ!』。