普天を我が手に 第二部

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普天を我が手に 第二部

フテンヲワガテニ ダイニブ

文芸(単行本)

加藤陽子、保阪正康、養老孟司激賞!
各紙誌上でも大絶賛!(ワッペンで目立たせる)

敗戦、占領、抑留、青春、友情、再起ーー
希望よ、新たな時代の寵児たれ。

昭和100年・戦後80年記念刊行
昭和史三部作、物語はついに太平洋戦争勃発!

たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人が、
互いの運命を交差させながら、
新たな時代を切り拓く!(中)

太平洋戦争が勃発した。
竹田志郎は、父に伴って渡米したが、そこで自分だけ捕虜となってしまう。ようやく帰国した後は日本の捕虜収容所の通訳となるも、目にしたのは看守の虐待が横行するずさんな実態だった。
矢野四郎は、父の死後東京に出ていたが、親譲りの素行の悪さで少年院を転々とする。だが、次第に悪化する戦況で予科練に入ることを決意。戦友と共に人間魚雷「回天」で出撃を期する。
森村ノラは、父の教会の伝手で亀戸のコーヒー店を手伝うことに。友人と闇米を買いに農村部へいったり、教会で預かった孤児たちを軽井沢へ疎開させるなど、母親譲りの活力で奔走する。
五十嵐満は、戦中は映画俳優として活躍。さらに、張学士らと民主主義を標榜する組織〈リバティ〉を結成。だが、敗戦後に組織はあっけなく瓦解。タップダンスを武器に、旅芸者・藤田と捕まっては脱走を繰り返す。


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書誌情報

紙版

発売日

2025年09月18日

ISBN

9784065388815

判型

四六変型

価格

定価:2,695円(本体2,450円)

ページ数

592ページ

著者紹介

著: 奥田 英朗(オクダ ヒデオ)

1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。第2作『最悪』がベストセラーに。2002年『邪魔』で大藪春彦賞を受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『リバー』、『罪の轍』など。

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