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〈世界史〉の哲学 現代篇2 アメリカというなぞ
セカイシノテツガク ゲンダイヘン ニ アメリカトイウナゾ
- 著: 大澤 真幸

近代の後に、そして近代の延長線上に大きな断絶が現れることを主題とした「現代篇1」ではフロイトからファシズムまでを論じた。次に探求すべきは「アメリカ」なるものの歴史的な意味は何かである。
熱心なキリスト教国でありながら冒涜的なまでに世俗的、平等を強く唱えながら差別的人種主義が根深く残る。トランプが体現する逆説のアメリカ。どう成立し、いかなる論理と原理によって存立しているのか?
アメリカ的なものへの過激な批判者ハイデガーがどうしてナチスに加担したのか、という問いから考察していく。
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書誌情報
紙版
発売日
2025年05月29日
ISBN
9784065394335
判型
四六
価格
定価:3,960円(本体3,600円)
ページ数
576ページ
著者紹介
大澤真幸(おおさわ・まさち)1958年長野県松本市生まれ。 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞、『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞。著書に『不可能性の時代』『〈自由〉の条件』『社会学史』『経済の起原』『資本主義の〈その先〉へ』など多数。共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『げんきな日本論』などがある。現在、個人思想誌『大澤真幸 THINKING「O」』刊行中であり、2009年より「群像」誌上で評論「〈世界史〉の哲学」を連載、ライフワークとして展開している。