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花咲く街の少女たち
ハナサクマチノショウジョタチ
- 著: 青波 杏

心臓を引きずり回されながら、少女らの旅を見届けた今、ただ茫然と満ち足りている。
――村山由佳(作家)
秘密と嘘と危険のなかで育まれる、友情と愛の確かさに心を掴まれました。
――瀧井朝世(ライター)
日本が支配するかの地で出会った二人。
何もかも違う。でもあなたを知りたい。
1936年、日本植民地下の朝鮮。
日本育ちの翠、朝鮮育ちのハナ。
時代にもがき、駆け抜けていった少女たち――。
「ひとは、民族や、仕事や、性別に関係なく、愛に生きることができる?
ほんとうに自由になれるものですか?」(本文より)
戦前の東京、下町の娼婦街で育った翠は、
縁あってかりそめの「お嬢さま」として、日本統治下の京城で念願の女学生になった。
日本人家庭の下宿には、同い年の子守の朝鮮人少女(ハナ)がいたが、
言葉も通じず全然打ちとけない。
しかし、翠は少女がこっそり日本語の本を読んでいる姿を目撃する――。
不自由に囲まれた切なくも美しい青春物語。
ⒸAnn Aonami 2025
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書誌情報
紙版
発売日
2025年08月06日
ISBN
9784065395219
判型
四六変型
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
312ページ
電子版
発売日
2025年08月05日
JDCN
06A0000000000914882J
初出
本書は「小説現代」2023年12月号、2024年5・6月合併号、2024年10月号、2025年3月号に「無窮花(ムグンファ)の咲く街で」として掲載されたものを大幅に加筆修正いたしました。
著者紹介
(あおなみ・あん)1976年東京都国立市出身。近代の遊廓の女性たちによる労働問題を専門とする女性史研究家。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。2022年、『楊花の歌』(「亜熱帯はたそがれて――廈門、コロニアル幻夢譚」を改題)で第35回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『日月潭の朱い花』がある。