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現代生活独習ノート
ゲンダイセイカツドクシュウノート
- 著: 津村 記久子

「リフレッシュ休暇をもらったが、もはや私にはリフレッシュする気力自体が残っていなかったのだった。」
入社希望の学生のSNSチェックに疲れ果てた会社員。代々続く母と娘の台所戦争。遅れても許せてしまうことが美点のロバによる配送サービス……。膨大な情報の摂取と判断に疲れてしまった現代人の生活に寄り添うやさしさと、明日を生きるための元気をくれるユーモア満載! 味気ない日々をゆるゆると肯定し、現代人の張りつめた心をゆるめる短編集。
「もう何もしたくないという切実な本音に寄り添ってくれる稀有な小説」――金原ひとみ
本屋大賞2位『水車小屋のネネ』、Xで何度もバズった芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』など、
書店&SNSで話題を集める著者による、「脱力系」日常譚の真骨頂!
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目次
レコーダー定置網漁
台所の停戦
現代生活手帖
牢名主
粗食インスタグラム
フェリシティの面接
メダカと猫と密室
イン・ザ・シティ
書誌情報
紙版
発売日
2025年05月15日
ISBN
9784065395523
判型
A6
価格
定価:770円(本体700円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文庫
著者紹介
1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。’08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、’09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、’11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、’13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、’16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、’17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、’23年『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞を受賞。同作は’24年本屋大賞2位に。他に『カソウスキの行方』『とにかくうちに帰ります』『つまらない住宅地のすべての家』『やりなおし世界文学』『うそコンシェルジュ』などの著書がある。