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西遊妖猿伝 西域篇(1)
サイユウヨウエンデンサイイキヘン
- 著: 諸星 大二郎

唐の時代の中国。
孤独な少年・孫悟空は妖怪「無支奇」に見込まれ、虐げられた民衆の怒りや恨みに触れると、意識が飛んで常人離れした戦闘力が発動するようになる。 殺戮を繰り返す呪われた運命を変えるため、奇縁によって結ばれた旅の僧・玄奘に従い、悟空ははるか天竺を目指す!
だが、次々と現れる妖人や怪現象が彼らの行く手を阻むのだった……
「西遊記」に大胆なアレンジを加えた手塚治虫文化賞・マンガ大賞受賞の大伝奇活劇、日本漫画界待望の第二部!!
世に西遊記漫画は数多あれど、最もユニークなるはこの一篇! フィクションと、唐の時代の史実を絡ませた伝奇冒険大活劇にして、おなじみ孫悟空や猪八戒も妖怪でなく人間という設定。ただし怪物・妖人・奇現象もてんこ盛りで登場いたします。11年ぶりに始まったこの第二部からお読みいただいても、まったく問題ございません! 第1巻は「流沙河の章」を完全収録。流砂の魔境で悟空や三蔵法師を苦しめる、仮面の男の謎の質問とは
ⒸDaijiro Morohoshi
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目次
流沙河の章
第1回 校尉 意気に感じて客を通し 悟空 唐僧を追って烽を破る
第2回 第四烽に悟空 僧を尋ね 第五烽に玄奘 ひとを誤る
第3回 護法 磧中に唐僧を励まし 二弟 沙上に竜骨を見る
第4回 竜橋を渡りて 廃院に達し 空塔に昇りて 異人に遭う
第5回 玄奘 窟院に護法を知り 八戒 地底に財貨を得る
第6回 流砂を脱して二僧 死を逃れ 死者を倒して行者 水を得る
第7回 猪八戒 ふたたび泉に財を貪り 孫大聖 怒りて竜橋を砕く
第8回 黄婆 名を得て正道に帰し 金木土 揃いて聖僧に従う
書誌情報
紙版
発売日
2009年06月23日
ISBN
9784063728088
判型
B6
価格
定価:817円(本体743円)
ページ数
264ページ
シリーズ
モーニング KC
電子版
発売日
2014年07月25日
JDCN
0637280800100011000W
初出
『モーニング』2008年47号、49号、51号、2009年1号、4・5合併号、7号、9号、11号
著者紹介
東京都出身。1949年生まれ。70年、「COM」掲載の『ジュン子・恐喝』でデビュー。74年、『生物都市』が第7回手塚賞に入選。ホラー、SF、歴史物、ファンタ ジー、ギャグなど描く作品の幅は広く、独自の作風は多くの漫画家やクリエーターに影響を与え続けている。『稗田礼二郎(妖怪ハンター)シリーズ』『暗黒神話』『マッドメン』『栞と紙魚子シリーズ』など代表作は多数。92年に『ぼくとフリオと校庭で』『異界録』で第21回日本漫画家協会賞優秀賞を、2000年に『西遊妖猿伝』で第4回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。著作には小説(『キョウコのキョウは恐怖の恐』『蜘蛛の糸は必ず切れる』)もある。