「複雑系」とは何か

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「複雑系」とは何か

フクザツケイトハナニカ

講談社現代新書

21世紀を解く最大のキーワード「複雑系」。生命、自然、物質、社会、経済。あらゆる事象を取りこみ展開していく新たな「知」のパラダイムとは。最先端科学の現場にあなたを誘う恰好の入門書。

〈世界〉の大転換――「複雑系の科学」という出現しつつある新しい科学は、ひょっとすると過去300年にわたり――いや、その根本動機は2千数百年前のギリシアにまでさかのぼる――〈世界〉を改造してきた西欧近代科学を、根底から変革するものになるかもしれない。そのことは、私たちのものの見方や社会のあり方にまで、転回を促すことになるだろう。これほどの大転換の時期に遭遇できる機会など、人類史上めったにあることではない。もちろん、転換には長い時間がかかるだろう。50年ですむかもしれないし、100年かかるかもしれない。だが、私たちはまちがいなくこの転換の入口にいる。科学の諸分野でさまざまな予兆が現われている。「複雑系の科学」の“すごさ”はこの転換を予感し、名づけえない〈世界〉の真実に何らかの形と名前を与えようとしている、その努力にある。――本書より


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目次

●失われた〈世界〉を求めて
●「複雑」とはどういうことか
●いま、なぜ「複雑系」なのか
●「複雑系」のフロンティア
●サンタフェ研究所創世記
●人工生命の複雑な未来
●コンピュータの中の遍歴
●「科学」とは何であったか
●秩序と混沌のはざまで
●見出された〈世界〉

書誌情報

紙版

発売日

1996年11月20日

ISBN

9784061493285

判型

新書

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

1328

ページ数

250ページ

シリーズ

講談社現代新書

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